イジワル専務の極上な愛し方
そう言った専務は、部屋を出ていく。その後ろ姿を見送ってから、深いため息が漏れた。
「まったく、もう……」
専務は、どこまで本気で言っているんだろう。それに、芯が通っているという言葉は、どういう意味なのか……。
頑なに、お誘いを断っているからそう思われたんだとしたら、だいぶ誤解かも。
もちろん、軽いノリで男性からのお誘いを受けたくないという気持ちはあるけれど、実はそれ以前の話だったりして……。
◇ ◇ ◇
「ねえねえ、彩奈。新しい部署の仕事どう?」
「有名なイケメン専務の秘書なんでしょう? 羨ましい。彼女いるのかなあ?」
週末、三カ月ぶりの女子会に出席すると、大学時代の友人たちから質問攻めにあった。
美香と由奈(ゆな)は、それぞれ大手銀行と自動車メーカに勤めている友人で、学生の頃は毎日一緒にいた仲。
二人とも大人っぽく、スタイルがいい美人。それなりにプライドも高く、私が専務秘書になったことに興味津々のようだ。
ダイニングバーの個室で、ゆっくりお酒を飲みながら、ほどよく酔いはじめたところで専務の話になった。
「由奈は、専務のことを知ってるの?」
“有名な”の言葉が引っかかり聞いてみると、彼女は得意げな顔をした。
「まったく、もう……」
専務は、どこまで本気で言っているんだろう。それに、芯が通っているという言葉は、どういう意味なのか……。
頑なに、お誘いを断っているからそう思われたんだとしたら、だいぶ誤解かも。
もちろん、軽いノリで男性からのお誘いを受けたくないという気持ちはあるけれど、実はそれ以前の話だったりして……。
◇ ◇ ◇
「ねえねえ、彩奈。新しい部署の仕事どう?」
「有名なイケメン専務の秘書なんでしょう? 羨ましい。彼女いるのかなあ?」
週末、三カ月ぶりの女子会に出席すると、大学時代の友人たちから質問攻めにあった。
美香と由奈(ゆな)は、それぞれ大手銀行と自動車メーカに勤めている友人で、学生の頃は毎日一緒にいた仲。
二人とも大人っぽく、スタイルがいい美人。それなりにプライドも高く、私が専務秘書になったことに興味津々のようだ。
ダイニングバーの個室で、ゆっくりお酒を飲みながら、ほどよく酔いはじめたところで専務の話になった。
「由奈は、専務のことを知ってるの?」
“有名な”の言葉が引っかかり聞いてみると、彼女は得意げな顔をした。