生真面目先生のちょっと大人の恋の話
横田先生はふっと力の抜けた笑顔を見せた。

「ここ連日うちにやって来るんですよ。どういう心境の変化なんですかね。」

そんな事を言いながら、嬉しそうな顔を見せる横田先生。

「でも仕事終わりに来ることが多いので、うちでご飯を食べて寝ていることが多いですけどね。時間がまちまちなので、時には私が仕事に送り出されることもあって…。そういう時は寂しいですね、きっと帰ってきたら仕事に行っちゃった後なんだろうなって思うと。」

横田先生はふぅと一息つく。

「会えるのは嬉しいけれど、その分別れる時は、参っちゃいそうになることもありますよ。」

横田先生がこの学校に新卒で採用された夏に宏弥と知り合っているはず。

そしてその次の年の秋に二人は付き合いだしたのだ。

「秋が来ると、付き合い始めて丸4年かぁ。」

横田先生が指を折りながらつぶやく。

「私、あの時よりもっと宏弥の事が好きになっているかも。」

横田先生のそんな言葉が私にはくすぐったく感じる。

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