生真面目先生のちょっと大人の恋の話
私達は談話室を出た。

その後、残った授業は自分でも気が付かないミスをしていたようで、生徒に何度か突っ込まれつつ何とか終えた。

そして担任室で溜まっていた仕事をこなしていた。

「一ノ瀬先生。」

そこにひょっこりと横田先生がやって来た。

「今日は保健室に来てもらえなかったので、こちらから来ました。」

もう他の先生は先に帰って、ここに残っているのは私一人だった。

「福田先生から吉永先生と一緒に聞きました。そろそろ帰らないと、吉永先生が先に着いちゃいますよ。」

すると横田先生は談話室の一件も知っているのだろうか。

横田先生は7時を少し過ぎた時計を指さす。

「気が進まなくって…。」

私は正直に横田先生に言った。

「最後のチャンスかもしれませんよ。」

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