生真面目先生のちょっと大人の恋の話
でも一人で帰ってしまった事にずっと罪悪感を抱いていた。

「あの時は本当にすいませんでした。」

私は更にぐっと頭を下げる。

「まあ、状況があんな感じじゃ、逃げたくもなるよな。知らない男に足を触られて。」

吉永先生はあの時の事を怒っているわけではなさそうだ。

「ただ俺はあのままさよならをするつもりがなかったから、本当にショックだった。」

確かにあれだけ親切にされて、置いてきぼりにするなんて失礼だったよね。

頭では分かっているんだけれど…。

「一ノ瀬先生はこの後に時間はありますか?」

「えっ?」

「出来れば、あの時の続きをしませんか?」

私は吉永先生の言っている事の意味が理解出来ない。

「どこかで食事をして、その後一ノ瀬先生を家まで送っていきます。もちろん連絡先も教えてもらえますよね。」

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