生真面目先生のちょっと大人の恋の話
そして吉永先生はクスリと笑った。

「その感じだと、足はすっかり大丈夫そうだな。」

「えっ…。」

私の表情が驚きに変わっていくのを、楽しそうに眺める吉永先生。

雰囲気が全く違うので分からなかった。

あの時は派手なスポーツウエアに帽子をかぶっていたその大柄な体型。

今の落ち着いたスーツ姿とはまるで印象が違う。

しかもあの時はサングラスをかけて、顎髭があったはず。

「そんなに印象が違いますか?」

目を細めて、吉永先生は言う。

「あの時はお世話になりました。」

私は慌てて頭を下げたが、バツが悪い。

「あの時に足を処置して、そのまま逃げられた張本人です。」

桜が満開だったウォーキング大会を思い出す。

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