生真面目先生のちょっと大人の恋の話
宏弥は時計を見た。

「ああ、時間がない。朝弥、またな。」

宏弥はそう言うと、吉永先生を見る。

「今度ゆっくり話しましょう。絶対ですよ。」

宏弥は少しすごんでから、そして慌てて玄関に走っていく。

私はそんな宏弥を玄関先で送ろうとした。

「おい、朝弥はあいつの事を本当のところはどう思っているんだ?」

宏弥はリビングの方を見ながら、声を落とす。

「えっ?良い人だとは思うけれど、まだまだどんな人か分からないから。」

こないだ宏弥が参加できなかったウォーキング大会の事を話したら、もっと始末が悪いんだろうな。

「分かった。」

そう言ってあっさりと背を見せた宏弥を見送って、私は大きく息をつく。

「嵐のような人だな。」

吉永先生はリビングに戻って来た私に苦笑いをした。

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