儚い絆

彼が、ニューヨークに行って
二年目を迎えると‥‥‥


こちらからラインしても
メールしても
返事は、中々こない


半日後だったり
1日後だったり
2日後だったら、
一週間・・二週間・・・と
段々と伸びて行く

たまに返事がきても
『すまない、今寝る間もないほど
バタバタしてる』とか
『頑張っている』とか・・だけ

私の誕生日の日も
彼からの連絡はなかった。
ずっと、一緒にお祝いしてくれていたのに。

·········23時59分······

彼からの連絡を待っていた·····が‥‥
その期待は無惨に終わった。


それでも、年末には
勇気をだして
『帰る?』
と、尋ねた。
すると2、3日後に
『いや、無理。』
『だったら、私が行こうか?』
と、尋ねた。

でも、聞かなければ良かった。

『来ても、相手出来ない。』
と、かえってきた。

その言葉に打ちのめされた。

スカイプのテレビ電話も
ほとんど繋がることはなく。

心の中で·······
どうして?
なにをしてるの?

眠る暇もないし
食べるひまもないの?

数秒でも携帯を見る暇もないの?

いや・・
・・きっと‥‥
‥‥ただ面倒なだけだ・・


先日、彼の携帯に電話した
『プツ』
わっ、出た。
と、喜んだのは
一瞬!!!


彼の携帯にでたのは、
《エナ》と言う女性。
その女性から
『Toyaは、寝ています
起きたら、連絡させましょうか?』と。
『いいえ。』
と、私は答えた。

私は英文科を卒業して
英語には、少し自身があったから
聞き間違えるはずはない。



これが致命的だった。



彼は、私との付き合いに
 本気じゃなかったんだ。

だから、私に何も求めなかったんだ。

 待って······とも
   一緒にきて······とも


もう······忘れよう‥‥‥
もう········望んでも·····無駄だ‥‥
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