異世界トランスファ
次の日、リッカさんの葬儀は盛大に行われた。

女性の死。

それは民にとっても残念な事だ。

リッカさんの親族はもちろん、職場、住んでいた街の住民のほどんどが参加した。


「リッカさん・・」


棺の中で花々と一緒に眠るリッカさん。

死んでいるとは思えない程綺麗だった。

私は懺悔の気持ちでいっぱいだった。

リッカさんに嫉妬していた自分が愚かで醜いと。




リッカさんはただただセンリの事が好きだったんだね。

10年前に別れてからもずっとセンリの事を思い続けて頑張ってきたんだ。

だからあんなに楽しそうにしていた。最後まで。


なのに私は・・・


何も知らずに羨ましがって。

最低だった。


「リッカさん・・リッカさん・・うぅ」


ボロボロと零れる涙。

何回拭ったかわからない。


ギンもナギもセンリも、隠さず涙を流して見つめ続けた。




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