異世界トランスファ
どうする?俺・・。


と足早に廊下をかける。


よぎるのは



解放軍の解散の手柄でヒオリを助けること。


今にも飛びついて泣き喚きそうだったヒオリの顔を思い出す。



「センリにこの事を伝えて・・しっかし、解散してくれるか?あの頑固野郎・・」



センリが解放軍に加担しているのはもはや確信だった。


リッカが死んで、あの目つきを見るまでは疑いだけだった。

だが、いつ解放軍と共に城を襲撃してくるかわからない。

そんな決意の目をしていたから。

ヒオリの話を聞いて、動き出すか解散を承諾してくれるかのどちらかしかない。



「五分五分・・・いや、八、二くらいかなぁ・・とにかく間に合え、俺」


と羽を広げ大空へと舞った。

目指すはセンリだ。

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