クロ薔薇
第1章
Rainbow Rose
15歳、4月、春。
桜が少し散ったといっても、
まだ満開と言えるこの季節。
私は高校生になる。
徒歩15分圏内のバカ高と言われる竹幸高校。
中学で落ちこぼれた子達が入る高校。
進学よりは就職を目指すために入る高校。
まず普通の子はこんな高校を選ばない。
そっちに行くぐらいなら、私が通った中学にいた子達は歩くには少し遠い清涼学園に電車を利用して3年間通う方を選ぶ。
でも私は竹高に通う。
貧乏な私には3年間の交通費すらも惜しいから。
桜が少し散ったといっても、
まだ満開と言えるこの季節。
私は高校生になる。
徒歩15分圏内のバカ高と言われる竹幸高校。
中学で落ちこぼれた子達が入る高校。
進学よりは就職を目指すために入る高校。
まず普通の子はこんな高校を選ばない。
そっちに行くぐらいなら、私が通った中学にいた子達は歩くには少し遠い清涼学園に電車を利用して3年間通う方を選ぶ。
でも私は竹高に通う。
貧乏な私には3年間の交通費すらも惜しいから。