創作に関するあれやこれや
27:乾闥婆城
 今丁度このエッセイと並行して連載してる『Chinese lantern』の読者数が一緒なことに気付いた左近です。
 てことは同じ人が読んでくれてるのかな?
 しかし左近ほど読者が見えない人も珍しいのでは( ̄▽ ̄)。
 だからこそ左近自身も謎っぽく見えるのかな。

+:.*:.+:.*:.+:.*:.+:.*:.+:.*:.+:.*:.+:.*:.+:.*:.

 夏のホラー第二弾(当時の)。
 これは不気味さを前面に押し出した短編。
 全体的に全てが曖昧。

 こういう不思議で不気味な話が大好物なんですよ。
 何もはっきりしたことはないという、何とも不親切な話だとは思うのですが。

 『おしの』はもちろん、家だって変だし、いきなり出てくる男だって何者だかわからんし、しかも家の中にはそれ以外にも妙なものがいそうだし。
 こういう妙な『おしの』に関わって、甘味処の女将は大丈夫なんでしょうか( ̄▽ ̄)。

 題名が『蜃気楼』だから、少女に関わること全て、現実じゃないかもしれません。

 そうそう、家に帰った『おしの』から飴を受け取った男が「よほどお前をこの世に置いておきたいと見える」的なことを言いますね。
 これはよくある(あるか?)「あの世のものを食べると戻れなくなる」てやつのもじりです。
 あの世っつーか、その世界のもの、と言ったほうがいいかも。

 なので男は『おしの』に、「この世界に留まりたいか」と聞いたわけですね。
 それがどういう意味かは謎ですが。

 『おしの』は首を振りますが、それも意思があってのことなのか。
 謎は深まる。
< 32 / 67 >

この作品をシェア

pagetop