隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
役に立てていた事が嬉しくて少し涙目になりながら、つい本音が漏れる。
こうやってちゃんと話す機会がなかなかなくて、ちゃんと役に立てているか自信がなかった。
いつも自分ばかりが助けられているのだと、圭くんには常に後ろめたさがあった。
それが少しだけ、薄れた気がした。
「もしかして、、今まで不安だった、、?」
「、、うん、ちょっとだけ。だって圭くん、優しいから嫌な事とか絶対に口に出さないから。」
「ごめん、、これからはちゃんと言葉にするから、、不安にさせて本当にごめん。」
沈んだ声を出す圭くんに、慌てて言葉を掛けた。
「や、、!謝らないでっ、、!圭くんは何1つ悪くないの!!私が考えすぎちゃってただけだからっ。私こそ、ごめんなさい。」