隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜




「はぁ〜、、、相変わらず素敵〜〜。なんであんなにスマートなんですかねぇ。」



未だうっとりとエレベーターを見つめる真美ちゃんを見て、小さくため息をつく。






「もう、そんな腑抜けた顔の受付嬢なんて失格だよ?ほら、ちゃんと顔戻して。」

「先輩は見慣れてるんでしょうけど、私はそうじゃないんですぅ〜〜。」






頬を膨らませて、不服そう顔をする真美ちゃん。
そんな姿も本当に可愛い。

見た目だけじゃなく、中身もとっても可愛い彼女。



これで半年、恋人がいないなんて信じられないくらいだ。

こんだけ可愛いのだから、彼女が本気を出せば恋人なんて直ぐにでも出来るだろう。

落ちないオトコなんていない。





そんな真美ちゃんの向こう側に取引先のお客様の姿が見えて、隣の真美ちゃんを肘で優しく小突く。



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