突然ですが、オオカミ御曹司と政略結婚いたします
「私ね、真紘のことすごく大切で、大事に思ってる。……でもそれは……おじいちゃんやお父さん、お母さん、お姉ちゃんを思う気持ちと一緒なの」
彼はなにも言わず、話を聞いてくれている。
「生まれてきたときからずっと一緒に育ってきて、家族に言えないことも真紘には話せた。どんなときも味方でいてくれて、こんなに心強い存在はほかにいなかったの。いつも生意気で、とても使用人なんて思えないけど……真紘が好きだって言ってくれて本当に嬉しかった」
声は震えそうになった。必死で堪えるが、目頭がじわじわと温かくなっていくのを感じる。言葉にすると、数え切れない思い出たちが走馬灯のように頭の中を駆け巡っていった。
もう少し悩んでもいいのかもしれない。互いに嫌というほど知り尽くしている彼となら、理解できない行動も不自由もなく幸せになれるかもしれない。それでも私は――。
彼はなにも言わず、話を聞いてくれている。
「生まれてきたときからずっと一緒に育ってきて、家族に言えないことも真紘には話せた。どんなときも味方でいてくれて、こんなに心強い存在はほかにいなかったの。いつも生意気で、とても使用人なんて思えないけど……真紘が好きだって言ってくれて本当に嬉しかった」
声は震えそうになった。必死で堪えるが、目頭がじわじわと温かくなっていくのを感じる。言葉にすると、数え切れない思い出たちが走馬灯のように頭の中を駆け巡っていった。
もう少し悩んでもいいのかもしれない。互いに嫌というほど知り尽くしている彼となら、理解できない行動も不自由もなく幸せになれるかもしれない。それでも私は――。