禁断の恋、する?



「わ、ありがと! すごい、これ読みたかったんだよね……」



姫花がパラパラと雑誌をめくって、また「ありがとう!」と言う。



「憂が選んでくれたんだ。お前が読みたいだろうって」



「さすが憂! なんでもあたしのことわかってる」



「喜んでもらえたならよかった」



入院してる間は退屈だろうし、少しでも楽しんでもらえたらいいな。



「あーあ、でもほんとあたしツイてないよ……せっかく高校生になったのにいきなり入院なんてさ……」



半身を起こしてベッドの背にもたれた姫花が、ため息をつく。



そうよね……。



入院なんてしなければ今ごろ、新しい友達と遊びにいっていたかもしれないのに。



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