地球滅亡後の世界で、君と出会った秘密


長い廊下の突き当たりを曲がると、大きい茶色の扉があり、その前でマオが停止する。

そのままじっと動かないマオを心配になった私は、体をよじらせて、その表情を伺おうとした。

「動かないでください。梨衣子さんには埋め込まれていないので、処理に時間がかかるのです」

埋め込まれる?
処理?

なんだかわからないけれど、私は何も言わず元に戻り、視線を下にずらした。

それは何?と聞いたところで、また後で話すとしか言われないだろうと思ったから。

「もう大丈夫です。入りましょう」

マオが、大きな両開きの扉を押し、中へ進んだ。

その部屋は、西洋の映画などでよく見る、舞踏会の大広間のようだった。

そこまでジャラジャラしてはいないけれど、高い天井に大きなシャンデリアが1つ。

部屋隅々まで明るく照らすランプ。

いや、ここは結構な未来のはず。もしかすると、似せているだけで、シャンデリアでもランプでもないのかもしれない。

マオは広間の中心へ歩いた。

そこには人3人ほどが寝れそうな、天蓋カーテンのついているベッドが1つ置かれていた。

いずれも真っ白だが、少し色の違う何かがあった。

「誰か…寝てるの?」

< 22 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop