地球滅亡後の世界で、君と出会った秘密
長い廊下の突き当たりを曲がると、大きい茶色の扉があり、その前でマオが停止する。
そのままじっと動かないマオを心配になった私は、体をよじらせて、その表情を伺おうとした。
「動かないでください。梨衣子さんには埋め込まれていないので、処理に時間がかかるのです」
埋め込まれる?
処理?
なんだかわからないけれど、私は何も言わず元に戻り、視線を下にずらした。
それは何?と聞いたところで、また後で話すとしか言われないだろうと思ったから。
「もう大丈夫です。入りましょう」
マオが、大きな両開きの扉を押し、中へ進んだ。
その部屋は、西洋の映画などでよく見る、舞踏会の大広間のようだった。
そこまでジャラジャラしてはいないけれど、高い天井に大きなシャンデリアが1つ。
部屋隅々まで明るく照らすランプ。
いや、ここは結構な未来のはず。もしかすると、似せているだけで、シャンデリアでもランプでもないのかもしれない。
マオは広間の中心へ歩いた。
そこには人3人ほどが寝れそうな、天蓋カーテンのついているベッドが1つ置かれていた。
いずれも真っ白だが、少し色の違う何かがあった。
「誰か…寝てるの?」