地球滅亡後の世界で、君と出会った秘密

距離はあったが、確かに誰かが眠っていることはわかった。

「……マオくん?」

今にも死んでしまいそうなほど弱い声が、どこからが聞こえた。

ベッドに寝ている人かと思ったが、そうではないらしい。

「ヘンリー様。やはりここにおられましたか」

広間の端に座り込んでいた人が、弱々しく立ち上がった。

髪は、私と同じ金髪だけれども、無理に色付けした私の髪よりもはるかに美しい艶がかった天然もの。

服装は、基本はマオやその他大勢の人達と変わらぬ、童話の王子様が着るような、黄緑のラインが入った白い服。

だが、なぜかダサさの極まる襟元が、マオなんかよりもはるかに長い。耳の上までピンと立っていた。

「ああ。…もしや、その子か!オオソラの…!!」

ヘンリー様と呼ばれる人は、フラフラとこちらに駆けてきた。

まるで、遭難して数日後、やっと助けが来たような。
それか、薬物中毒にでもなった人と例えてもいいだろう。見たことは無いけれど。

とにかく、こちらを見て駆けてきているのに、目の焦点が合ってないように思えた。
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