地球滅亡後の世界で、君と出会った秘密


マオはしばらく何も言わず、消えたヘンリーの後ろ姿を追っているようだった。

大広間に静かな緊張感が広がる。

私は馬鹿じゃない。だから、空気を読んで口を閉ざすことなんて容易だ。

重い空気を、マオの深くて短い溜息が断ち切る。

「梨衣子さん、お待たせ致しました。こちらへ来てください」

マオが呼んだ先は、大きなベッドのすぐそばだった。
警戒心を残したまま、私はゆっくりと近づく。

そこにあるものは、徐々に見えてきた。
そう、確かにそこに人が眠っていて、まるで眠れる森の美女。

ストレートで腰よりも長い髪は、綺麗に整えられた水色と言ったところだろうか。

いや、水色よりは少しミントグリーンに近い……そうだ、ターコイズブルーだ。

長いまつ毛に、スッキリとした頬。
口元は少し微笑んでいるように見えた。

「この方はオオソラ様といい、国の象徴的な姫といったところでしょうか。先程のヘンリー様は、王子に値するでしょう」

姫、という言葉は、それはそれはしっくりと来た。

だって、こんなにも綺麗で………そして残念なことにヘンリーと同じくらいの長さの襟が…また立っている。
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