夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

「……あの、ローザ?一つお願いがあります。
私の事、お嬢様はやめて”アカリ”と呼んでもらえませんか?」

それは拒否されるのが怖くて、ずっと言えなかったお願い。

そう。
私は勝手に決め付けていたの。
誰も私の言葉など聞いてくれない、と。

周りのせいにするばかりで、自分から歩み寄る事もしなかった。


「……。
かしこまりました。アカリ様」

私を見てそう言ったローザが、初めて微笑ってくれた。

たくさん遠回りして手に入れた喜びに、胸いっぱい満たされていくのを感じる。


「っ……本当に。
ご無事何より、でしたッ……!」

手を握り返して、私の為に瞳を潤ませてくれたローザ。


ーーああ。
私の居場所は、ちゃんとここにあったんだね。


一週間。
色々大変だったけど、昨日の事件があって私はとても大切な事に気付く事が出来た。
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