夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

チラッと様子を伺うと、お休みは嬉しくないのか不満そうな表情を浮かべているバロン。


「……アカリは、僕に休んでほしいの?」

「だ、だって……。
バロン怪我してるじゃない。だから……」

「怪我してても、僕はここの誰より強いと思うけど?」

うぅっ……。
そ、そうなんだ……けど。

淡々とした鋭い質問攻めに、まるで蛇に睨まれた蛙状態。
自分の気持ちを全然伝えられない。

「心配だから休んで!」
そう、言いたいだけなのに……。


そうこうしてる内に、上手く言えない私にシビレを切らしたのかバロンは溜め息をついた。


「……。分かったよ」

「!……え?」

「暫く休みをもらう。
……それでいいんだよね?」

そう尋ねる表情と声が、いつもの彼と全く違う。
その、寂しそうな傷付いた子供のようなバロンに、ズキンッと胸が痛んで私はすぐに答えられなかった。
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