夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】
……。
ーーって!
違う違うっ……!!
「ま、待って!バロンッ!」
うっかり流されるところだった!
私はブンブンとお花畑を振り払うように首を横に振って呼び止めると、「ん?」と首を傾げながら振り返るバロンに告げる。
「あ、あのねっ!
バロンは暫く、お休みだから……。
きょ、今日は……お仕事、ないよ?」
彼の美しい瞳に見つめられて、動揺して、全然言葉がまとまらなかった。
は、恥ずかしい〜〜!
なんか、しどろもどろで……私あやしい。
何だか微妙になってしまった雰囲気に泳ぐ目線。
すると、さっきまで明るい声と変わって、バロンの静かな声が私の耳に届いた。
「……それ、誰が決めたの?
ローザ殿?それともアカリ?」
「だ、誰って……。
ふ、二人で……決めた、かな?」
「……ふ~ん」
彼の問い掛けに答えると、珍しい、不機嫌そうなぶっきら棒な声。