4組の恋模様
「おー?福野大丈夫だったー?」

「全然平気ー。」

廊下を歩けば色んな人男女関係なく先輩後輩関係なく話しかけてくれる。

多分今の私。中学生の私。は人に好かれて人気者だったと思う。  

「柚菜先輩〜!」

「柚菜ー」

「福野!」

「はいはいー。」 

「柚菜。」

名前を呼ばれて心地よいと思うのは今の所琴葉だけ。

「何ー?」

「無理・・・してない?」

琴葉の場合は廊下を歩けば男女共に視線を向けられる。まぁ高嶺の花だしね。でも話しかければ普通に話してくれる。

「大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」

「心配じゃなくて。壊れちゃいそう。」

パリと何処かに亀裂が入った音がした。

「柚菜?」

「壊れるって・・・。」

「私の知り合いがそうだったの。」

辛そうな表情。

「壊れる事はないよ?私強いもん。」

「強い・・・けど。・・・ううん。何でもないわ。」

「じゃあ戻ろ。結構キツイから手貸してくれる?」

「もちろん。」

あえて何も言わないでくれたんだと思う。

< 35 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop