4組の恋模様
リハビリは痛くて途中で何回もしゃがみこんだ。

「っは・・・。」

ベンチに座って束の間の休憩時間。

ピトッ

「ひゃっ!」

「何してんの?」

「裕太・・・。」

あの日依頼一切顔を合わせてなかった人。

「水。飲む?」

頬に当てられたペットボトル。

「飲む!ありがとう!」

「怪我の具合どう?」

「痛いけど大丈夫。」

「この前ごめん。」

「気にしてないよー。」

「柚菜は悪くないのに・・・。」

「大丈夫。また走るもん。」

「・・・髪。」

髪を一房持たれる。

「可愛いっしょ?」

ブラウンから毛先にいくにつれて段々と甘いピンクになっていく。

「可愛い。」

さあっと頬が赤く染まるのを感じた。

「裕太・・・そんなキャラじゃなかったし。」

「ここで否定してたらお前間違いなく怒るだろ。」

「当たり前でしょ。」

「考えた。あの後。」

「えー?」

「柚菜の走る姿好きだった。綺麗でかっこよかった。もし。走る姿が見れなくなったら俺は俺を許さない。だからっ!」

ぎゅっと抱き着いた。

「柚菜・・・?」

「絶対走れる様になる。裕太が自分を許せる様に。走れるようになるから!安心して!」
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