4組の恋模様
「関係なきゃわざわざ話さないわよ!幼なじみの事情を。」

冷たくて人を威圧する瞳。あぁ。本当にキレた表情。

「貴方が柚菜に負けるのは実力が足りないから。柚菜のせいではない。本当は走るのドクターストップかけられてるのよ。けどクラスメイトの思い出を作るために必死になって医者説得してる。最近は怪我悪化してきて歩くのだけで激痛を感じてるはず。」

「柚菜・・・本当?」

「全然平気〜。」

「嘘。柚菜は1年生の頃から人気者だった。だから皆に陸上で応援されてるって知ったとき運動は全部私が勝たせるって言ってたのよ。それで今回の怪我。柚菜がどれだけ辛かったかわかる?平気な顔していつも通りにしてるけどずっと鎮痛剤飲んでるの知ってた。笑ってるけど時々辛そうにしてて見てる私が嫌だった。」

ポタリと不思議と琴葉から溢れた雫。

「なのに何言ってるのよ。調子のってる?嬉しかった?代わりに走ったあげる?そんなの怪我してまで走ってる柚菜にむかって言う言葉なの?柚菜はずっと努力してるわよ!走る事もサックスも!だから誰よりも飛び抜けて上手いの!貴方は努力もしないから伸びない。軽い言葉で柚菜の事傷つけないで。これ以上何か言ったら貴方を学校から出すわ。」

「ちょっと琴葉?そこまでしなくても。」

「柚菜の事バカにされたくないの!」

「琴の言うとおりだよ。柚菜の事頼りすぎてるよ。ウチらは。」

「柚菜負担考えてなかった・・・。ごめん。」

「福野大丈夫か?」

「だから大丈夫だって。琴葉。」

「っ何!」

「ありがとう。」

「何言って・・・。」

「何でないてんの・・・。これ普通なら私が泣くパターンじゃないの?」

「あーあ。福野が佐々木泣かしたー。」

「は!?ちょっ!御門!変な事言わないでよ!琴葉・・・ごめんね。逆に辛かったよね。」

「何で謝るの・・・。」

止まらなくなった雫。

幼なじみの涙は何年ぶりか。

「琴だいじょーぶー?」

「ことこと〜。泣かないで〜。」

「泣いてないっ・・・。」

「こいつほんとツンデレだよな。」

「それ。本当私も思うわ。」

「幼なじみからツンデレ言われてんぞー。」

「ツンデレじゃないわよ・・・!」
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