4組の恋模様
「・・・嘘。」

リレー選手にはなれた。

一応。

「タイム・・・。16・・・。」

走った後襲いかかる痛みは尋常じゃなかった。ただ人前。倒れる事はしなかった。

自己最高タイム13秒2。(タイムは神!だとでも思ってください!)

「柚菜はっや!」

「さすがだねー!」

「こんなの・・・どこが速いの!」

「え・・・?」

「3秒も落ちた・・・!これからの陸上じゃ通用しない!」

「皆揃って何してるの?」

「琴・・・。柚菜が」

「ほんといい気になってるよね。」

「ちょっと舞?」

「こっちは選手になれなかったのに。靭帯怪我したままで良かったんじゃない?正直あたしは嬉しかったけど。」

「舞酷くない・・・?それは柚菜がかわいそう。」

「だって正直そうじゃん。県大会優勝経験あるからって調子のってんじゃん。陸上部でないのに皆にチヤホヤされてさ。今はあんた怪我したから走れないでしょ?代わりにあたしがっ!?」

舞の言葉が途中で切れたのは琴葉が頬をたたいたから。

「ちょっと何すんの!」

「貴方こそ何してるのよ。柚菜が好きで怪我したと思う?そんなわけないでしょう。守る為にかばって負った怪我よ。靭帯完全断裂。どれだけ痛いかわかる?リハビリ中柚菜が何度も泣いてたの知ってる?」

「んなのあたしに関係ないでしょうが!」

琴葉からプツリと音が聞こえた様な・・・気がした。
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