俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
今日もそのオアシスを求めて、私たちの行きつけであるイタリアンのカフェに飛び込んだ。
冬だというのに、全力疾走したおかげで背中が汗ばんでいる。窓際の席に颯太の姿を見つけると、息を切らしたままそこに向かった。
くせ毛っぽいパーマがかかった柔らかな髪、その下の優しげな瞳が私を捉え、にこりと微笑む。それだけで、少し疲れが飛んでいくような気がした。
軽く手を挙げた彼に、私はコートを脱ぎながら必死で謝る。
「ごめんね、颯太! すっごい待たせちゃった」
「大丈夫だよ、ここドリンクバーあるし。麗もお疲れ」
毎度のことながら、颯太は嫌な顔をせず私を労ってくれる。まだ自分もなにも食べていないようだし。申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいになる。
適当にぱぱっとランチを頼み、私も飲み物を持ってきてようやくひと息ついた。
しばらくして運ばれてきたランチをお供に、たわいない会話を楽しむ。
でも、なんとなく颯太の様子がよそよそしいというか、元気がないような気が……。
若干気になったので、とりあえず明るい話題を出してみることにする。
冬だというのに、全力疾走したおかげで背中が汗ばんでいる。窓際の席に颯太の姿を見つけると、息を切らしたままそこに向かった。
くせ毛っぽいパーマがかかった柔らかな髪、その下の優しげな瞳が私を捉え、にこりと微笑む。それだけで、少し疲れが飛んでいくような気がした。
軽く手を挙げた彼に、私はコートを脱ぎながら必死で謝る。
「ごめんね、颯太! すっごい待たせちゃった」
「大丈夫だよ、ここドリンクバーあるし。麗もお疲れ」
毎度のことながら、颯太は嫌な顔をせず私を労ってくれる。まだ自分もなにも食べていないようだし。申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいになる。
適当にぱぱっとランチを頼み、私も飲み物を持ってきてようやくひと息ついた。
しばらくして運ばれてきたランチをお供に、たわいない会話を楽しむ。
でも、なんとなく颯太の様子がよそよそしいというか、元気がないような気が……。
若干気になったので、とりあえず明るい話題を出してみることにする。