憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
テルちゃんはそう言って、大学時代の合コンで原田と再会したんだと教えてくれた。
「呑気に女子とお酒飲んでるのを見たら頭にきちゃって。中学時代に杏先輩を傷つけたくせに…と思うと我慢出来なくなって、怒鳴っちゃった」
「いきなりで驚いたよ。『人を傷つけておいて平気なの!?』と怒られてさ」
二人はお互いのことを貶しながら合コンの席で色々と話し合ったと語る。
私は坂巻さんが隣にいるのに二人の話に聞き入ってしまい、彼の存在を蚊帳の外に置いてしまった。
原田は私を振り返ると、話し合って色々と反省したと言いだした。
「俺は中学を卒業以来、あの時のことを忘れようとしたし、あんこもきっともう忘れてるだろうと思った。
…だけど、本当は俺自身がその事について考えたくもなかったんだと輝羽と話してて気づかされた」
思い返すと自分の愚かさを実感したみたいで、原田はさっと顔を赤く染めた。
「輝羽に『先輩には謝ったの?』と訊かれて、そう言えば謝ってもなかったな…と思い出して。
次にもしも、あんこと会うことがあったら、必ず謝ろうと決めたんだ」
「呑気に女子とお酒飲んでるのを見たら頭にきちゃって。中学時代に杏先輩を傷つけたくせに…と思うと我慢出来なくなって、怒鳴っちゃった」
「いきなりで驚いたよ。『人を傷つけておいて平気なの!?』と怒られてさ」
二人はお互いのことを貶しながら合コンの席で色々と話し合ったと語る。
私は坂巻さんが隣にいるのに二人の話に聞き入ってしまい、彼の存在を蚊帳の外に置いてしまった。
原田は私を振り返ると、話し合って色々と反省したと言いだした。
「俺は中学を卒業以来、あの時のことを忘れようとしたし、あんこもきっともう忘れてるだろうと思った。
…だけど、本当は俺自身がその事について考えたくもなかったんだと輝羽と話してて気づかされた」
思い返すと自分の愚かさを実感したみたいで、原田はさっと顔を赤く染めた。
「輝羽に『先輩には謝ったの?』と訊かれて、そう言えば謝ってもなかったな…と思い出して。
次にもしも、あんこと会うことがあったら、必ず謝ろうと決めたんだ」