憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
ドキドキしながら営業二課のドアを開けると、坂巻さんと同じグループの女子達は既に部署内に戻って来ていた。
私が席に着くと一瞬だけ気まずそうな顔をして、でも何も言わずに、直ぐに自分たちの仕事を始める。
どうも坂巻さんが言ってた様に、課長が上手く彼女達を窘めてくれたみたいだ。
何と言われたかは知らないけど、このまま当たり障りなく、一日の仕事が終えられたらそれでいい。
自分も仕事しないと…とやり出した。
午前中に残ってた仕事をやり終え、午後の分に取り掛かろうかとした時だ。
「…ねぇ、諸住さん」
斜め向かいから声がして、「何ですか?」と目を向ける。いつも残業を押し付けてくる先輩は眉をハの字にして、「申し訳ないんだけど」と手を合わせた。
「今、頼まれた資料を作ろうかと見たら、私があまり得意じゃないグラフ作成が必要なのよ。
それで、これを作り出したら間違いなく残業になりそうだし、私とは違って、諸住さんはそういうのが得意でしょ?
だから、私の代わりにこの資料を作って貰えないかな…と思ってね」
私が席に着くと一瞬だけ気まずそうな顔をして、でも何も言わずに、直ぐに自分たちの仕事を始める。
どうも坂巻さんが言ってた様に、課長が上手く彼女達を窘めてくれたみたいだ。
何と言われたかは知らないけど、このまま当たり障りなく、一日の仕事が終えられたらそれでいい。
自分も仕事しないと…とやり出した。
午前中に残ってた仕事をやり終え、午後の分に取り掛かろうかとした時だ。
「…ねぇ、諸住さん」
斜め向かいから声がして、「何ですか?」と目を向ける。いつも残業を押し付けてくる先輩は眉をハの字にして、「申し訳ないんだけど」と手を合わせた。
「今、頼まれた資料を作ろうかと見たら、私があまり得意じゃないグラフ作成が必要なのよ。
それで、これを作り出したら間違いなく残業になりそうだし、私とは違って、諸住さんはそういうのが得意でしょ?
だから、私の代わりにこの資料を作って貰えないかな…と思ってね」