憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
「あの時、ビールを買いに行った君が心配になって、間もなく後を追いかけたんだ。
またあの同級生グループに絡まれてもいけないと思ったし、他の男達から声を掛けられたら嫌だなと考えて。
…でも、あの人混みだろ?なかなか見つけられなくて、やっと見つけたと思ったら、男と二人で話してるからギョッとした」
私を見つけた時、原田が私に言った台詞が聞こえ、冗談じゃないと憤りかけた。その瞬間、私が原田を許し、『会えて何より一番嬉しい』と言ったのが聞こえてきたそうで……
「もうすっごいショックだった。俺に会ってもそんな風に言ってくれなかったのに、恥をかかされた相手には、そんな喜ばしい言葉を言うんだと思ってさ。
あそこで奴の彼女まで現れて、君らは笑顔で話してたけど、俺はショックからなかなか抜けれなくて、一人でイライラしてたんだ」
顔を強張らせて出てきたのはそれでだった。
原田達と別れてからも気持ちの切り替えが上手く出来ないまま海岸に戻り、無言でビールを呷ってたのもその所為だったらしい。
「あれこれ訊くのも情けないし、君の口から過去にあった事を直接話される方がいいかなと思いだした。
またあの同級生グループに絡まれてもいけないと思ったし、他の男達から声を掛けられたら嫌だなと考えて。
…でも、あの人混みだろ?なかなか見つけられなくて、やっと見つけたと思ったら、男と二人で話してるからギョッとした」
私を見つけた時、原田が私に言った台詞が聞こえ、冗談じゃないと憤りかけた。その瞬間、私が原田を許し、『会えて何より一番嬉しい』と言ったのが聞こえてきたそうで……
「もうすっごいショックだった。俺に会ってもそんな風に言ってくれなかったのに、恥をかかされた相手には、そんな喜ばしい言葉を言うんだと思ってさ。
あそこで奴の彼女まで現れて、君らは笑顔で話してたけど、俺はショックからなかなか抜けれなくて、一人でイライラしてたんだ」
顔を強張らせて出てきたのはそれでだった。
原田達と別れてからも気持ちの切り替えが上手く出来ないまま海岸に戻り、無言でビールを呷ってたのもその所為だったらしい。
「あれこれ訊くのも情けないし、君の口から過去にあった事を直接話される方がいいかなと思いだした。