憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
(だって、あんなに女子力に溢れた人達ばかりが側にいるんだよ?私がその中に混じれる筈がないじゃない)


上座の席で話し込む営業グループの面々を目に入れる。

坂巻主任の周りには、お色気たっぷりな感じの先輩達やクルクルな巻き髪が可愛い同期生とが囲んでいる。

皆ピアスやネックレスなんかを身に付けて小綺麗にしてるし、ネイルをしている手もピカピカのツヤツヤで、女子の私が見ても、いいなぁ…と憧れるほどの美しさだ。


(それに比べると私なんてオフィスの制服だし、色気はないし髪の毛も巻けないし)


要するに彼に可愛いと思われる要素なんてまるで無いと思い知り、あれは夢か幻聴だったんだ…と考えようとしていた。


(だから金曜にでも話そうと言われたのもきっとその場だけのこと。本気で話す機会なんて持ってくれる筈がない)


そもそもさっきだって話にもならない状態だった。

彼が気を遣って話せて嬉しかったと言ってくれても、私は目を点にするだけで、ええ〜!?と声を張り上げるだけで終わった。


(思い出すだけで馬鹿だと思う。あんなお世辞みたいな台詞に一々惑わされて…)


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