憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
胸を高鳴らせながら更衣室へ向かい、通勤着に着替えて外へ出ると、正面玄関の側には彼が立っていて。
(これ…夢じゃないんだよね?)
夢だとしても少しは嬉しい。
憧れの人と食事に行けるなんて、これ以上のご褒美はないから。
足を踏み出そうとしたが躊躇う。
もしも、今此処で誰か知り合いが来たら__
つい周りを窺ってしまった。
誰も知ってる人なんていないよね…と余計な勘繰りをしてしまう。
キョロキョロと周りを見てばかりいて、一向に近付いてこない私に業を煮やしたのか、坂巻さんは近寄ってきた。
「諸住さん」
声をかけられ、ビクンと背中が伸びる。
視線を向けると坂巻さんが不思議そうに首を傾けてる。
「あ…あの…」
何か弁解しようかと思ったが何も言えない。それに、坂巻さんは私の言葉を待つこともなく、「行こうか」と言って歩き出した。
その広い背中を見つめながら、三歩くらい遅れて歩き出す。
こんなオフィスビルの近くで彼の隣なんて歩けない。
誰かに見つかって、目を付けられるのが怖い……。
(臆病者だな、私。でも、辛い目に遭うのはもう懲り懲りだし…)
(これ…夢じゃないんだよね?)
夢だとしても少しは嬉しい。
憧れの人と食事に行けるなんて、これ以上のご褒美はないから。
足を踏み出そうとしたが躊躇う。
もしも、今此処で誰か知り合いが来たら__
つい周りを窺ってしまった。
誰も知ってる人なんていないよね…と余計な勘繰りをしてしまう。
キョロキョロと周りを見てばかりいて、一向に近付いてこない私に業を煮やしたのか、坂巻さんは近寄ってきた。
「諸住さん」
声をかけられ、ビクンと背中が伸びる。
視線を向けると坂巻さんが不思議そうに首を傾けてる。
「あ…あの…」
何か弁解しようかと思ったが何も言えない。それに、坂巻さんは私の言葉を待つこともなく、「行こうか」と言って歩き出した。
その広い背中を見つめながら、三歩くらい遅れて歩き出す。
こんなオフィスビルの近くで彼の隣なんて歩けない。
誰かに見つかって、目を付けられるのが怖い……。
(臆病者だな、私。でも、辛い目に遭うのはもう懲り懲りだし…)