憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
その約束をしようと思って会社へ戻ってきたんだそうだ。


(私との些細な約束の為に?どうして…)


ポカンとして見ていると、目の前にいる人はするっと視線を外してしまい……。


「そんなにじっと見られると困るな」

「あ、すみません!」

「いや、だからと言って謝られても困るよ」


だったらそうすればいい!?


分からなくて困惑すると、彼が目尻を下げて柔らかい表情を見せた。


「諸住さんは本当にピュアな感じがするね」


なぜか褒められてしまい、どこが!?と焦る。

私はピュアでもないし、ただ彼のようなイケメンを前にして、免疫がないから言動も迷ってばかりいるだけなのに。


呆気に取られているうちに料理が届いた。
私のオムライスは普通サイズよりも小さめで、サラダもスープもデザートも少量ずつしか付いてないんだけど。



(なんだかもうお腹いっぱいな感じ)


本当は胸がいっぱい過ぎて、ちょっと食べれない気分だった。

食前に言われた彼の一言が気になって、オムライスを少し残してしまった__。


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