憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
彼はきっと何かのデータを探しに来た筈なのに、私が呼ぶもんだから立ち止まったままでいた。
「あの…さっき、課長に褒められて…」
そう言うと彼の表情は少し締まった。
「あ…有難うございます。坂巻さんが手伝ってくれたおかげで、きっといい会議資料になったんだと思います」
自分だけの手柄ではないからお礼を言いたくなった…と口先まで出掛かり、なかなか声にならずに苦労した。
だって、坂巻さんの表情がさっきよりも少し険しく見えたから。ふわっと微笑まれたのは一瞬で、今は冷めた様な目線を向けられてるから。
「そう」
その一言もえらく冷えていて、クール過ぎて感情も何も込もってないみたいに聞こえる。
「良かったじゃん」
ちっともそう思われてないようにも感じる。
彼の顔が無表情のように見える所為か、こっちの気持ちも沈み始めてきて……。
「はい、あの…」
「課長が褒めてくれて良かったね。諸住さんがいつも頑張ってるからだね」
そう言われても嬉しくもない。
私は坂巻さんに、一緒に仕事をしてくれて有難うが言いたかっただけなのに。
「あの…さっき、課長に褒められて…」
そう言うと彼の表情は少し締まった。
「あ…有難うございます。坂巻さんが手伝ってくれたおかげで、きっといい会議資料になったんだと思います」
自分だけの手柄ではないからお礼を言いたくなった…と口先まで出掛かり、なかなか声にならずに苦労した。
だって、坂巻さんの表情がさっきよりも少し険しく見えたから。ふわっと微笑まれたのは一瞬で、今は冷めた様な目線を向けられてるから。
「そう」
その一言もえらく冷えていて、クール過ぎて感情も何も込もってないみたいに聞こえる。
「良かったじゃん」
ちっともそう思われてないようにも感じる。
彼の顔が無表情のように見える所為か、こっちの気持ちも沈み始めてきて……。
「はい、あの…」
「課長が褒めてくれて良かったね。諸住さんがいつも頑張ってるからだね」
そう言われても嬉しくもない。
私は坂巻さんに、一緒に仕事をしてくれて有難うが言いたかっただけなのに。