憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
その表情はいつもの彼と同じ。
私に向けていた時の真剣さやクールな感じはなくて、穏やかな優しい笑みを浮かべてるように見える。
(もしかして、あんな顔になるのは私にだけ?)
ついそんな風に思えてしまい、(烏滸がましい!)と自分を罵る。
それでも、もしもそうならいいのに…と思えてきて、また一層胸が鳴って苦しく感じた。
終業を知らせるメロディが聞こえ、私はちらっと先輩の様子を窺う。
彼女はあれから黙々と仕事を捗らせ、もうそろそろ作業も終わりに近づきそうだ。
(良かった。やっぱり私が出る幕じゃなかったんだ)
先に入社している分、先輩には要領の良さが備わってる。
何処もかしこも手を抜けない自分とは違い、要領よく手を抜いた仕事が出来るみたいだ。
(これなら先に上がっても怒られない?)
定時で上がって欲しいと彼にも言われたし、そうした方がいいとは思うんだけど__。
(でも、上がったからって、まだ何も約束してないし)
ただこの間の帰りに、また金曜日に…と言われただけ。
私に向けていた時の真剣さやクールな感じはなくて、穏やかな優しい笑みを浮かべてるように見える。
(もしかして、あんな顔になるのは私にだけ?)
ついそんな風に思えてしまい、(烏滸がましい!)と自分を罵る。
それでも、もしもそうならいいのに…と思えてきて、また一層胸が鳴って苦しく感じた。
終業を知らせるメロディが聞こえ、私はちらっと先輩の様子を窺う。
彼女はあれから黙々と仕事を捗らせ、もうそろそろ作業も終わりに近づきそうだ。
(良かった。やっぱり私が出る幕じゃなかったんだ)
先に入社している分、先輩には要領の良さが備わってる。
何処もかしこも手を抜けない自分とは違い、要領よく手を抜いた仕事が出来るみたいだ。
(これなら先に上がっても怒られない?)
定時で上がって欲しいと彼にも言われたし、そうした方がいいとは思うんだけど__。
(でも、上がったからって、まだ何も約束してないし)
ただこの間の帰りに、また金曜日に…と言われただけ。