手をつなごう
チラリとオレを見て、駅の方へ歩いて…………人混みに紛れた。

…………………慣れてるなぁ。

ガタガタ震える唯ちゃんに

何もされなかったかと確認すると

怯えた目をしながら、頷いた。

このまま帰して大丈夫か???

触れないように気をつけながら……店に連れ帰った。

誰に電話する??

悠は……………興奮して事が大きくなりそうだから…………

彩ちゃんに連絡を入れた。

10分もすると、とんできた彩ちゃんに

さっき見たオヤジの話しをすると、何やら考えてから

取り合えず唯ちゃんを連れて帰った。

「洋ちゃん、先生には私から話すから……それまではまだ…………」

唯ちゃんが『先生』と男の事を呼んでたし、多分……幼稚園内の

揉め事だろうと思い、任せることにした。

『悠に事情を話して欲しい時は、いつでも連絡していい』と伝えた。

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