生徒会長は女の子が苦手です
「怪我のないよう、体調に気をつけて体育祭を全力で楽しみましょう」
舞台の上でマイクに向かって喋る。
1000人ほどの全校生徒の前で話すのは入学式以来だろうか。
形だけの会長挨拶を終え、生徒会の列に戻る。
入れ違いに七瀬が壇上に上がる。
「本日、欠席なしの全員参加という創立以来初のことが起こったそうですが、
万が一怪我をした選手がいた場合は、代替選手の届け出を各クラスのクラス委員または体育委員に提出していただくことになっています。
届け出をしていただかない限り、その競技の出場はできなくなってしまいますので注意してください。
また…」
炎天下の中、長々と話す七瀬だが、もともとこんな予定ではなかった。
本当はこの事項も前日にクラス委員から伝えて貰う予定だったのだが、作ったプリントを先生が刷り増しし忘れてこんなことになってしまっている。
全ては先生のせいだ。
「以上です。こちらの手違いのせいで長いお話をしてしまいました。申し訳ありません」
そう言って七瀬は頭を下げるとこちらに戻ってきた。
「そんなところで謝らなくてもななちゃんは悪くないのに」
「気づかなかったのは私だから。こういうのも仕事のうちだよ」
男前の発言をしてニコニコと笑う。
舞台の上でマイクに向かって喋る。
1000人ほどの全校生徒の前で話すのは入学式以来だろうか。
形だけの会長挨拶を終え、生徒会の列に戻る。
入れ違いに七瀬が壇上に上がる。
「本日、欠席なしの全員参加という創立以来初のことが起こったそうですが、
万が一怪我をした選手がいた場合は、代替選手の届け出を各クラスのクラス委員または体育委員に提出していただくことになっています。
届け出をしていただかない限り、その競技の出場はできなくなってしまいますので注意してください。
また…」
炎天下の中、長々と話す七瀬だが、もともとこんな予定ではなかった。
本当はこの事項も前日にクラス委員から伝えて貰う予定だったのだが、作ったプリントを先生が刷り増しし忘れてこんなことになってしまっている。
全ては先生のせいだ。
「以上です。こちらの手違いのせいで長いお話をしてしまいました。申し訳ありません」
そう言って七瀬は頭を下げるとこちらに戻ってきた。
「そんなところで謝らなくてもななちゃんは悪くないのに」
「気づかなかったのは私だから。こういうのも仕事のうちだよ」
男前の発言をしてニコニコと笑う。