【完】武藤くんって甘くない
「避けるっつーか面倒くさい。田中ってテンション高いし全くついていけない」


うーん…言われちゃったよね。


それが理由だとしたらあたしは石にでもなるよ!


「五月蝿いってことですかね?」


「まあ、そうなるよな」


ハッキリ言われてしまった。


「黙ってればいい?」


「そーいう問題じゃない」


「じゃあどうすれば…」


「俺とは合わないなーって。ただそれだけ」


それだけっ?


それだけであたしのことスルーしちゃうの?


「それはもったいないよ。あたしたち、すっごく相性いいかも」


「自分で言うなよ…」


武藤くんのハート、少しは掴めた?


だって笑ってるもん。


これは受け入れてくれる合図だよね?


「ったく…俺ら、相性いいの?どの辺が。言ってみろよ」


そんなにまくしたてられるとー…答えに困る。


「へへっ」


「笑って誤魔化すなよ。そーいうの一番苦手」


えええっ!


うわ、手厳しい。


あんまり追い詰めると泣いちゃうよ?


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