すべては、
私は冷静を装い落ち着いた声を出すよう努力した。


「それが何ですか?」


「あの時、犯しておけばよかった。」


彼の瞳に情欲の光を見て、私は悪寒が走り、後退りしたいのを必死で堪えた。


「君が薬で眠っている時だって出来た。
君を犯して、僕を深く、深く、刻み付けて、僕を忘れられないように出来たのに…
君がよがって、乱れる姿はきっと綺麗だろうね。
ああ…君の初めてをもらう機会を"見送って"しまった。本当…残念だよ。」



『見送った』その言葉に違和感を感じた。

まるでまた機会が訪れるような言い方。



「お前が実里の処女を奪える機会はもうない。」


強く肩を引き寄せられ、私はより東さんに近づき体を寄り添う。


「お前は、まんまとおとり捜査の罠にかかって、もう外へは出られないんだからな。」



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