すべては、
「先輩、仕事中はあんなに優しいのに…」


本当はもっと優しくしてやりたい。
甘やかしてしまえればどんだけ楽か…


「俺は、ちゃんと自分の仕事をしている人間にはそれなりの態度で接している。」


「だから、私ちゃんと仕事しましたよね?」


今日は中々引き下がらないな。なら…


「お前は、"今"仕事をしているか?」


「してない…ですけど。」


「なら、俺が優しくする道理はない。」


「せーんぱーい!」


実里は俺の腕を掴み抵抗を試みる。
これは意地でも動かないつもりらしい…


「このままじゃ、次の仕事に支障が出ますー」


「………」


俺は溜め息を吐いた。


仕方ない…


俺は折れることにした。

だが、譲れないところは譲れない。


俺は実里を横抱きに抱える。

おぶることは出来ないが、これならまだ大丈夫だ。俺の理性が。


「その貧弱な体、俺に見せるな。目障りだ。」


「は、はい。すみません。」


実里はジャケットを手繰り寄せ肌を隠すが、そこから出ている白い足は丸見えだ。


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