さようなら
「に、…‥ニノ?」
心配そうに櫻井さんが話かけてくる。


「に…‥「大丈夫です。」

大丈夫だ。もう、いいんだわかってる。

「確かに殺したのは寵氏だ。でも、俺を守って親父は、お袋は死んだ。俺の…‥せいだから。だいたい俺が…‥…‥」

「ニノ…‥」

「櫻井さん‼私は大丈夫です!だから私情挟まずに…‥さあ、捜査聞き込みにいきましょう‼」


「ニノ…‥無理だけはしないこと。単独行動しないこと。約束してくれる?」

「わかってます。…‥」



一つ気になった。神崎さんのことが。何でこのタイミングでなんだ…‥それに…‥仕事の話もはぐらかされた様な…‥


それに一番気になったのが、俺が捜査一課の人間だと言ったとき、少しだけ目が…‥人の心のそこまで覗く様な…‥


櫻井さんに言った方がいいのか、いや、まだ…‥単独行動にはならないだろ。


今日にでもご飯に誘ってみよう。
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