剱聖伝
《はぁ〜。なんだよまった

く…人が気持良く寝てると

ゆうのに…》


そう言うと、ヒョイと


体を起こした。


声の主を探す。


真下にある城のテラスに


それらしき人物が


うろついているの


がわかった。


《へいへい》


そう言うと、半分諦めた


顔で、10メートルは


あろうかとゆう高さを


飛び下りる。


平然とした表情で落ちて


いき、やがて音もなく


舞い降りた。


突然現れた探し人に


ぎょっと驚きながら


息を切らして近づいて


くる。


《お探ししましたぞクロー

ド様!!》


《騒がしいぞ爺》


《申し訳ありません…何分

急用でしたので…》


そう言って汗をハンカチで

拭った。


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