硝子の花片
「新撰組っているでしょう?その人達すっごく生き方が格好良いんだァ!」

今日も彼女は私に楽しそうに歴史の話をする。
でも今日は少し違った。

「新撰組ってあの、京都で活躍した?」

私は記憶の中からその名を探し出す。

「そう!
あのね、私…新撰組の1番組組長の沖田総司の子孫らしいんだ。」

「えっ?すごいじゃん!」

私はてっきり瑞奈も喜んでいるのだと思っていた。

だが

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