君が眠る時には

私が葵のこと好きだって知ってるのに、美月ちゃんのことばかり。


「遥さん、私の気持ち知ってますよね。そーゆーこと言うって意地悪ですか?」


『あ…』


その反応…。


完全に忘れてたよね。


私の味方はもう遥さんしかいないと思ってたのに。


遥さんだけは私の味方でいてくれると思ってたのに。


はぁ…。


遥さんまでもが美月ちゃんの虜ですか。


「もーいいです。遥さんに相談しようとした私がバカでした」


『ゆきちゃ…』


「おやすみなさい」


そう言って一方的に電話を切った。


どうして遥さんにまでイライラをぶつけてしまったんだろう。


葵の喧嘩して、仲直りのきっかけをくれた遥さんともぶつかって。
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