君が眠る時には
ちゃんと私を見てよ…。


「そんなにそわそわしてどーしたの?」


「いや、もうすぐ雪が来る頃なんだよ。最近あんまり話せてねぇからな」


「……そっか」


私といても気にしてるのはやっぱり雪ちゃんなんだね。


あおのそーゆーとこ、嫌い。


私の気持ちに気付こうともしないでほかの人を気にするところ。


私以外があおの心の中にいるのなんて嫌。


「んで、話ってなんだよ」


「私さ、小さい頃からいろんな人に告白されてきたの」


「だろうな」


「でもね、全然嬉しくなかった」


「そーゆーもんなのか?俺には全然わかんねぇけど」


「好きな人以外に好かれても嬉しくなんてないもん」


あお以外からの告白なんて迷惑なだけ。
< 132 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop