君が眠る時には

ねぇ、お願い。


俺もだよって、いって?


雪ちゃんなんて…あんな汚れた子のことなんか、忘れて。


頭も心も私でいっぱいにして。


子どもの頃のように、私だけを見て?


「俺も、美月のこと好きだった」


…だった?


だったってなに?


過去形じゃん。


大事なのは今どう思われてるか、なの。


「でも、雪に出会って変わったんだ。今はあいつが好き」


衝撃がはしった。


心臓が止まっちゃうんじゃないかってくらいドキドキしてる。


やだ。


やだやだ。


認めない。
< 134 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop