君が眠る時には
ねぇ、お願い。
俺もだよって、いって?
雪ちゃんなんて…あんな汚れた子のことなんか、忘れて。
頭も心も私でいっぱいにして。
子どもの頃のように、私だけを見て?
「俺も、美月のこと好きだった」
…だった?
だったってなに?
過去形じゃん。
大事なのは今どう思われてるか、なの。
「でも、雪に出会って変わったんだ。今はあいつが好き」
衝撃がはしった。
心臓が止まっちゃうんじゃないかってくらいドキドキしてる。
やだ。
やだやだ。
認めない。