君が眠る時には
私よりもあんな子が好かれるなんて納得いかない。
相変わらず扉の隙間から覗いている雪ちゃん。
でも驚いた顔をしていない。
聞こえてないみたい。
だったらまだ…。
「俺はもう雪しか見てない」
突然の言葉に涙が溢れた。
泣くつもりなんかなかったのに。
「私の味方だって、言ってくれたじゃん」
「味方だよ」
「じゃあなんで…!」
「味方と好きは違うから」
「やだよ…」
「ごめんな美月」
謝らないでよ。