君が眠る時には

最後の嘘は


「大事な話がある」


そう言われた次の日。


嫌な予感しかしていない。


だって、話があることを前日から言っておくなんて、相当なことでしょ?


昨夜はよく眠れなかった。


もう色々考える前に葵に会いに行こう。


んで、早く話を聞いちゃいたい。


──こんこん


「はい」


がらっ。


「葵、おはよ」


「……」


ん?


葵からの返事がない。


体を起こしてベッドに座りながら、ずっと私の方を向いている。
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