君が眠る時には

「冗談だけど?」


弟さんは当たり前のような顔をした。


「私が来た意味は……」


来なきゃよかった。


なんか、この人苦手かも、。


せっかく来たんだから、普通うそでも話合わせるんじゃないの?


顔は良いけど、性格が良くなさそう。


まぁ人のこと言えないんだけど。


やだな…。


早く帰りたい。


「まぁまぁ。雪ちゃんは葵と同い年なんだから仲良くしてよ」


「いや年なんて関係な…」


「同い年?」


いきなり私の声を遮ったのは弟さん。


「なによ」


うるさいな。


「年下かと思った」
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