君が眠る時には
「お金がなかったら生活できないじゃん」
「金が必要なのか…親は?なにしてんの」
「しらない」
興味もない。
私を捨ててる親のことなんてどうでもいい。
「知らないってことは無いだろ」
「ほんとに知らない。一人暮らしだし。
てか、私の事なんだから葵には関係ないでしょ」
早口でそう言捨てると、プリンのカップを乱暴にゴミ箱に入れた。
イライラしてくる。
どうして首突っ込んでくるの?
葵にどうこう言われる筋合いなんてない。
「葵」
「あ?」
「過食とかリストカットとかする人っているじゃん?」
「急になんだよ」
「どうしてだと思う?
どうしてわざわざ自分が傷つくことしてるんだと思う?」
「は?」