君が眠る時には
だって、私のせいでこんなことになったんだから。
「なんで雪が謝るんだよ」
葵はわかっているのだろう。
私が自分をせめていることを。
「てか、俺こそごめんな」
「え?」
どうして葵が謝るの?
「遥に勘づかれちゃってさ、雪と喧嘩したこと。なんか言われたんだろ?ごめんな」
葵は悪くないのに…。
というか遥さんも悪くない。
謝るべきは、責められるべきは、全部私なのに。
私はベッドの近くに置いてあるパイプ椅子に座った。
「葵。私ね、援交やめるよ」
「……え?」
そんな面食らったような顔しないでよ。